こんにちは☆
四人のママで管理栄養士のりり子です(^-^)
先日、うちの4女(0歳10ヶ月)が急に嘔吐しました。
続いてお腹も下しました( ノД`)…
聞いたところ、保育園でも同じような症状の子が何人もいたようです。
「来たか・・」と思いました。
はい、胃腸炎で間違いないですね。
今回は、子どもが胃腸炎にかかった時の対策と対応を書いていきたいと思います。
目次
感染性胃腸炎
嘔吐や下痢の症状があり病院に行くと、お腹の風邪と診断されることがありますね。
場合によっては、食中毒という可能性もあります。
保育園や幼稚園等で何人も同じ症状の子がいたのなら、それは‟感染性胃腸炎”の可能性が高いです。
ウイルスによる胃腸炎であると言っていいと思います。
種類としても、乳児に多いロタウイルス、アデノウイルス、そして冬場に毎年、流行を繰り返しているノロウイルス等があります。
ロタウイルス
0歳~6歳くらいの乳幼児期に発症しやすいです。
ロタウイルスは感染力が強いのが特徴です。
5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれいます。年々、少しずつ免疫ができてくるそうです。
まだ、ロタウイルスに免疫がない乳幼児は、症状が強く出ます。
水のような下痢、嘔吐、発熱、腹痛が主な症状です。
また、白っぽい便が特徴です。
近年、ロタウイルスの予防ワクチンも小児科で受けることができます。
うちの子も何度かかかったことがあります、便を見ればすぐ分かります。
アデノウイルス
アデノウイルスも胃腸炎を引き起こすウイルスです。
結膜炎や咽頭炎などを引き起こすウイルスですが、胃腸炎症状も引き起こすことがあるそうです。
年中発症しやすく、比較的軽症で済む場合も多いとのこと。
ロタウイルスと同様、便は白色に近いそうです。
私自身の経験では、アデノウイルスによる胃腸炎はあまり聞いたことがありませんが、もしかすると軽症の場合が多いので気が付かないだけかもしれません。
ノロウイルス
ノロウイルスは、やはり胃腸炎の中でも一番怖いという印象があります。
なぜなら、子どもだけではなく大人にも感染しやすく、症状も激しいからです。
特に冬季に流行しやすいです。
100個以下のウイルスでも発症してしまうほど、感染力がとても強いので、集団生活の場で毎年流行が見られます。
1日~3日程度、下痢、嘔吐が見られます。
体力の弱い乳幼児や高齢者などでは、胃腸炎症状により脱水症状や合併症が現れ、まれに重症化することもあるとのこと。
私たち、給食に関わる者たちは、毎年この時期、ノロウイルス対策にはピリピリしています。
主な感染源に、二枚貝(主にカキ)があります。
なので、私たち給食従事者はカキは食べません。(会社で食べてはダメと言われることが多いです)
どうしても食べるなら、きちんと加熱し、生では食べません。
ノロウイルスには、私自身も感染したことがありますが、吐き気が強く、結構しんどかったです。(原因は不明なのですが)
そして、少量のウイルスでも感染してしまうので、家族感染の確率も高いです。
嘔吐物の処理
胃腸炎の症状は、嘔吐・下痢・発熱が主だと思います。
中でも、嘔吐は急にやってきます。
うちの子は、夜中寝ているときにきました。
そうです。布団の中で・・。
シーツはもちろん、毛布も汚染してしまいました。
心の中は「ガーン」という状況ですが、まずは嘔吐物の処理が大切です。
用意するもの
まずは、用意するものです。
・使い捨て手袋
・マスク
・ビニール袋
・できれば次亜塩素酸ナトリウム液(塩素系漂白剤)
・バケツや洗面器など
を準備してね!
手順
①使い捨て手袋とマスクを付けます。
②嘔吐物をペーパータオルやティッシュペーパーで拭き取ります。
その際、ビニール袋に入れ、ウイルスを閉じ込めるために口を縛りましょう。
③ 嘔吐物の付着した場所を次亜塩素酸ナトリウム液(0.1%)を染み込ませたペーパータオルやふきんで拭きとります。(殺菌のため)
④処理が終わったら、必ず石けんで手洗いをしましょう。
次亜塩素酸ナトリウム液とは?
次亜塩素酸ナトリウム液はノロウイルスを死滅させる薬品になります。
市販で販売されているキッチンハイター等の塩素系漂白剤です。
殺菌や漂白を目的とした商品ですね。
残念ながら、ノロウイルスはアルコールでは殺菌できないため、殺菌には次亜塩素酸ナトリウム液を使用します。
※最近はアルコール濃度70%以上のものであればノロウイルスを殺菌する効果があるとも言われています。
次亜塩素酸ナトリウム液希釈液の作り方
消毒する際に、消毒箇所において必要な濃度があります。
- 直接、便や嘔吐物が付着した床やおむつの消毒 ➡0.1%(1000ppm)
- 衣服や器具、便座や浴槽、手すり、床などの消毒➡ 0.02%(200ppm)
となります。
*次亜塩素酸ナトリウム液の希釈方法*
消毒対象 | 必要な濃度 | 原液の濃度 | 希釈倍率 | 1リットルの水に加えて作る場合に必要な原液の量 |
便や吐物が付着した床やオムツ等 |
1000ppm(0.1%) |
6% |
60倍 |
16~17ml |
衣服や器具などのつけ置きトイレの便座やドアノブ、手すり、床等 | 200ppm(0.02%) |
6% |
300倍 | 3~4ml |
しかし、この表の通り行うのは、計量するのが難しいのでは?という疑問がありますね。
そこでペットボトルを使った希釈方法をご紹介します!!
★1000ppm(0.1%濃度)の希釈液を作る。
→・500mlのペットボトル1本の水に、原液(6%濃度)10ml(ペットボトルのキャップ2杯)を入れます。
・2Lのペットボトル1本の水に、原液(6%濃度)40ml(ペットボトルのキャップ8杯)を入れます。
★200ppm(0.02%濃度)の希釈液を作る。
→・2Lのペットボトル1本の水に、原液(6%)10ml(ペットボトルのキャップ2杯)を入れます。
※市販されているキッチンハイター等は大体のものが6%だと思われますので参考にしてみてくださいね。
次亜塩素酸ナトリウム液の取り扱い注意点
①アルカリ性の為、肌には刺激がありますので、肌を拭いたり、手指の消毒には絶対に使用しないでください。
②使用する際は、十分に換気を行います。
③有害ガス発生の恐れがあるため、酸性(お酢やクエン酸)のものと混ぜないで下さい。
④希釈したものは時間の経過とともに効果が減ります。作ったら使い切りましょう。
次亜塩素酸ナトリウムで消毒できない場合
うちの場合、毛布とシーツが汚染されたので、まずは嘔吐物をティッシュペーパーでふき取りました。
夜間で子ども達が寝ていましたし、毛布や寝具は肌に直接触れるものですから、匂いがあり、肌に刺激がある次亜塩素酸ナトリウムを使用するのが難しい状況でした。
なので、吐物のふき取りをした後、すぐに洗濯しました。まずは、お風呂場で吐物を洗い流します。
(汚染された洗濯物は他の洗濯物と分けて洗濯しましょう。)
それから、洗濯できない箇所は70%度数のアルコールで消毒しました。(消毒用アルコールを買い置きしてあります)
替えのシーツと毛布を用意し、吐かれても洗濯が容易なようにバスタオルを何枚か準備し、敷いて寝かせました。
しばらくはバスタオルを多めに準備しておいた方が安心ですね。
ゴミ箱もビニール袋を設置した状態で、近くに置きましょう。
それから、どうしても次亜塩素酸ナトリウム液が使えない場合は、高熱で殺菌という方法もあります。
85度で1分以上の加熱で殺菌できるそうです。
なので、朝、子ども達が起きた後に布団にアイロンをかけて殺菌をしました。
子どもの症状と対応
うちの子の場合ですが、夜中に3回の嘔吐と、3~4日間の間、下痢が続きました。
吐き気の方は、比較的早めに落ち着きました。
ただ、食欲はほとんどありません。
水分も、真水よりは経口補水液が体内に浸透しやすくお勧めです。
市販のスポーツドリンクでもOKですよ。
※乳児の場合、甘すぎる場合があるため、スポーツドリンクを半分の水で薄めるのがいいと思います。
水分をこまめに少しずつ与えましょう。
食事は、食べたくないのなら無理に食べさせなくても大丈夫です。
食べそうなときは、消化の良いお粥・よく煮込んだうどん・すりおろしたリンゴ、ゼリー等がいいと思います。
比較的、冷めたもの、冷たいものが食べやすいように思います。うちの子は、りんごやゼリーを好んで食べました。
お腹が弱っているので、油っこい食事はしばらく避けましょうね。
下痢が続くと、おしりもかぶれやすくなりますので、専用の軟膏やワセリン等で皮膚を保護してあげるといいですね。
発症から2日間程は症状も強い状態でしたが、3、4日目は徐々に元気になりました。
食事も食べられるようになったら、保育園へ行くことができます(^-^)
胃腸炎は、インフルエンザ同様、家族感染にも注意する必要があるので、罹患者と必要以外の接触は避け、手洗いをしっかり行いましょう。